ドローンは様々な種類がありますが、ロボットと同じように分類できると考えると理解しやすいかもしれません。

ロボットは形状面で人型、動物型など、機能面では会話のできるものなんていうものもあります。

操作方法も人に操作されるものと自律的に動くものがあります。

こうした側面からみたドローンの主な分類について、以下に解説していきます。

shurui

形状による分類

3つ以上のロータを持つものをマルチコプターと呼びます。そのマルチコプター(回転翼機)と共に固定翼機などその他の形状のドローンについて説明します。

※プロペラは固定翼機(飛行機とグライダーなど)に装着されるもので、ローターは回転翼機(ヘリコプターなど)に装着されるものです。

マルチコプター(回転翼機)

マルチコプター(回転翼機)は、その言葉どおり回転翼を推力にして飛行するドローンです。

一般的に、ドローンと言われて頭に浮かぶのが、このマルチコプター(回転翼機)ではないでしょうか。

飛行時間は、少し短いですが、操作性が高く、離陸時も垂直に浮き上がるので、離着陸に広い場所を確保する必要がないことが特徴です。

このマルチコプターは、ローター数に応じて、トライコプター(ローターが3つのドローン)、クアッドコプター(ローターが4つのドローン)、ヘキサコプター(ローターが6つのドローン)、オクトコプター(ローターが8つのドローン)、などがあります。

※トライは3、クアッドは4、ヘキサは6、オクトは8を意味するので、このような名称となるわけです。

このローター数が増えるほど、安定飛行が可能となり、空撮や、操縦性自体も快適になります。

しかし、ローター数が多いほどそれを回転させるモーターも多くなるので、本体自体の重量が増えます。重くなると、持ち運ぶのが大変ですし、構造が複雑だったり、点検や整備の負担が増えます。ヘキサコプターやオクトコプターは上級者向けといえるかもしれません。

クアッドコプター以上のローター数は、値段が高いだけでなく取扱いが難しくなりますので、初めてドローンをという方は、トライコプター・クアッドコプターが良いと思います。 

固定翼機

固定翼機は、言葉通りに主翼が固定されており、イメージとしては飛行機のような形状をしているドローンです。

固定翼機は、回転翼機と違い、離着陸に広い場所を確保する必要があります。(数十m必要になります)

加えて、操作が難しく、非常に飛行させにくいドローンですので、もし、飛行させる場合には十分な注意が必要になります。

こうした点を踏まえても、初めてドローンを飛行させるという方は回転翼機を選択されたほうがよろしいかと思います。

機能による分類

ドローンはその様々な機能からも分類することができます。

ここでは主としてドローンに搭載されている機能から分類します。

GPS機能

GPS(全地球測位システム)とは、衛星測位システム(地球上の現在位置を測定するためのシステム)のことです。

ご存知の通り、携帯電話などの位置情報などに使われています。

ドローンにおいても、このGPS機能の有無でその性能は大きく変わります。

具体的には、GPS機能により、飛行時にドローンは自身の位置を自律的に把握できますので、風に流されるような場合でも、多少であれば姿勢や位置を整えることが可能になります。

ドローン飛行の初心者は、事故が多くなります。

GPS機能のあるドローンは姿勢制御などを行うセンサーを搭載している場合もあり、安定飛行が可能なのでGPS機能ありのドローンの選択をおすすめします。

カメラ機能

空撮をしたくてドローンを購入する方も多いのではないでしょうか。

しかし、ドローンに必ずカメラがついているとは限りません。

それゆえに、購入時に確認をして、もとからカメラが標準搭載されているドローンがあり、こうしたドローンは、空撮時によりコントロールしやすいものなのでそれを選択すると良いです。

また、ジンバルの有無も確認しましょう。

「ジンバル」とは、カメラを搭載でき、小型のモーターでそのカメラの揺れや傾きを修正してブレを軽減できる装置です。

空撮は風の影響で撮影が安定しません。しかし、ジンバルがあれば、安定した撮影ができるわけです。

なお、カメラが標準搭載されていないが、ジンバルが装備され、カメラなどを取り付けられるようなドローンもあります。

こういうドローンは上級者向けと言えます。初心者の方は、カメラ搭載済のドローンを選ぶのが無難かと思いますす。

FPV機能

「FPV」とは「First Person View(一人称視点)」の略で、ドローンに搭載されているカメラの映像を転送することで、スマートフォンなどの端末でその映像を見ながら操縦できるという機能です。その映像は記録することなんかもできます。

また、ドローンによっては、VRゴーグルを装着して映像を観ながら操作でき、まるでドローンに載っているかのような感覚を味わえます。

レース用ドローンは、このFPV機能を用いたVRゴーグルを装着し操作するのが主流です。

なお、日本では、FPVを行うためには「4級アマチュア無線」の免許が必要になりますので、ご注意ください。

操縦方法による分類

操縦方法では、2つに分類できます。具体的には、ラジコンタイプと自律飛行タイプです。それぞれを理解しましょう。

ラジコンタイプ

おもちゃのラジコンヘリのようにリモコンで操縦するタイプのドローンです。

空撮自ら操作して操縦を楽しみたいならラジコンタイプの選択をおすすめします。ドローンレースなどもそのような場面と言えます。

また、価格としても、構造が簡易なものも多いので、安いものが多いです。

一般的には、目視した状態で操縦をイメージされるかと思います。

しかし、少し難しいですが、ドローンから送信される映像をスマートフォン端末で見て操作することも可能です。

自律飛行タイプ

一般的に、この自律飛行タイプのドローンはGPSを搭載されていて、飛行時の現在位置を把握しながら、プログラム通りの飛行します。

プログラムに関しては、自ら入力することなく、スマートフォンなどのアプリによって制御できるものもあります。

経路の指定や目的地の設定のみで自律的に飛行させることができるので、操作は難しくありません。

ただし、GPS制御のみのドローンだと、その精度が悪ければ、狭い場所などでの飛行は大変な危険が伴います。

中には、追加して安全装置のようなセンサーが取り付けられたものもあり、そのようなタイプであればより安全な飛行ができます。

 

スポンサードリンク