既にご存じのように、ドローンをはじめとする無人航空機を航空法に基づく許可・承認を受けた飛行をする場合には、飛行情報共有システム(FISS)にて飛行前に飛行経路に係る他の無人航空機の飛行予定の情報等を確認するとともに、飛行予定の情報を入力することが必要となっています。

つまり、飛行予定の情報のFISSへの入力が必須というわけです。

しかし、FISS(飛行情報供給機能)は基本的にウエブ上のシステムであり、システム上の不具合等もあり得るので、いつでも確実に使えるというものではないわけです。

例えば、メンテナンスや停電等で使えないこともあります。

今回は、このような場合にどのような対応をすれば良いのかについて、メンテナイン時にFISSが使用できなかった時の一例を挙げて、概略について整理していこうかと思います。

maintenance

実際にあった不具合

以下の画像は2020年5月1日にあった「飛行計画登録」及び「飛行計画代行登録」メニューにおいて発生していたログインできない不具合及び新規にアカウントを開設できないシステム不具合に関してのものです。

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ざっと内容を読んでみると再確認できるのが、不具合でFISS事態が使えないからといって、飛行予定の情報を入力が免除されていないことです。
航空法をしっかり守るためにも、このことはしっかり頭にいれておきましょう。

具体的にどう対応するか?

では、具体的にどのように対応するのか見ていきます。

それぞれ今の状況においてどのように対応すれば良いか上記の画像に以下のように記載されています。

【①「5/1(金)14時まで」に飛行を予定しており、すでにFISSへ飛行計画が登録済みの場合】
→予定通り、飛行を実施してください。

これはメンテナンス終了時までの飛行をFISSへ飛行計画がすでに登録済みの場合ですので、予定通りの飛行をすれば問題なしです。

【②「5/1(金)14時まで」に飛行を予定しており、FISSへ飛行計画をこれから登録する場合】

これはメンテナンス終了時までに飛行するが、まだFISSへ飛行計画を登録していないという場合です。

すでに説明したように飛行計画をFISSに入力しなければならないわけです。しかし、不具合でFISSそのものが使えない……どうするか?

航空局HPのURL https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000042.htmlにアクセス

ページ最下部の『飛行情報共有システムへの入力について』という項目の『○「無人航空機に係る飛行予定情報報告」』のリンクから所定の様式をDLし、エクセル様式で様式記載のメールアドレス宛へ事前の飛行計画の報告をすることがこうした場合のFISSへの飛行計画の登録の代替になるというわけです。

【③「5/1(金)14時以降」に飛行を予定しており、FISSへ飛行計画をこれから登録する場合】

これはメンテナンス終了時以降に飛行することになっている場合です。
前の場合と違ってシステムのメンテナンスが終了し、FISSが使用可能となっている状況です。

メンテナンスが予定通り終了していれば、終了後、飛行までにFISSに飛行計画を登録すればいいです。

しかし、メンテナンスが予定通りに終了しない場合もあり得るわけです。

この場合でも同様に飛行計画の登録は免除はされません。

その場合には、「飛行予定情報報告」の様式で報告する必要がでてくる場合には、お知らせ内容が更新されるので、対応方法を確認して対応する形になります。

今回は以下のようにお知らせ内容が更新され、本日(5/1)以降のフライトについて、まだ「飛行予定報告」をご提出いただいていない場合(または差し戻しのご連絡を差し上げている場合)には、通常どおりシステムへ飛行計画をご登録いただきますよう、お願い申し上げますとアナウンスされました。

このように今回はメンテナンスが予定通り終了していますので、終了後、飛行までにFISSに飛行計画を登録すれば良いことになります。

 

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